【社労士ブログ】視点で際立つ
作成日:2025/06/16
AIが発達するほど忙しくなる?
代表の中尾です。いつもお読みいただきありがとうございます。AIの進化が日進月歩ですね。弊所でもAIに質問してヒントを得たり簡単な絵を描いてもらったりするなど、AIで効率的になったなと実感することがあります。いっぽうで、AIに仕事が奪われるといった懸念が示されることもありますが、私はそれほど心配していません。AIが仕事奪うというのは「それまでやっていた」ことを代替するのであって、「これからやらなければならないこと」は代替できないからです。つまり、AIに限らずテクノロジーの進化によって、これまで表に出てこなかった・計算できなかった・目視できなかった問題が私たちの前に現れるので、これまでの仕事は無くなっても新たな仕事がそれ以上にたくさん生まれてくると思うからです。たとえば、@AIのおかげで、これまで不治の病とされてきた病気の原因と治療法が発見される→その病気を治療する仕事が生まれる。AAIのおかげで、社員のA面(公的な部分)とB面(私的な部分や目に見えない部分)が見える化されたことにより、社員に対する人事労務管理がこれまでより多岐にわたる範囲をカバーしなければいけなくなる。※これまでは”見えない”からしなくてよかったが、見える以上は無視できない。BAIを整備・維持していくための仕事やAIならではのリスクやトラブルを回避するための仕事などが増える。特にAが重要だと私は見ています。Aによって、これまで知りようもないし理解しようもなかったことが誰でも簡単に知り・理解できるようになれば、Aという施策を実行するために検討する事項がこれまでより増えたことになるので、結果として仕事(タスク)は減るどころか増えることになります。そのタスクが全てAIで対応できればはじめて「代替された」となります。
昔代替された「馬車」「蒸気機関車」「タイプライター」などは仕事場や社会からは姿を消しましたが、それぞれの機能である「運ぶ」「早く移動する」「文書をつくる」は無くなりませんでした。AIで便利になっても、「調べる」「検索する」「相談する」といった機能そのものが無くなったわけではないので、それらの機能をどういうふうに発揮するのかという方法論が変わっただけと言えるでしょう。もちろん、「ディープラーニング」によってAIが人間を超える思考ができることによる影響は捉えきれませんが、たとえ思考ができてもAIに決定権や実行権を与えない限り、それは単なる思考で終わります。AIをどこまでコントロールしきれるのか不明なので、そこが人を不安にさせるのは確かですが、間違いなく言えるのは、AIによって仕事の仕方は変わるしそれに伴って不要となるタスクは発生する一方、新しい仕事がそれ以上に生まれることにより、これまでとは違った「忙しさ」に私たちは対応していかなければならないことだと思います。新しい「忙しさ」に対応するための人事・労務管理について、事業主様のお悩みも徐々に増えていくでしょう。その際は、ぜひ弊所をパートナーとしてお選びいただければと思います。