代表の中尾です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
経営分析や経営戦略の策定の場面で必ずと言っていいほど使われるツールに「SWOT分析」があります。
S:Strength(強み)
W:Weakness(弱み)
O:Opportunity(機会)*良い意味での外部環境
T:Threat(脅威)*悪い意味での外部環境
これらの要素を並べてみて、いかにして事業を有利に展開していくのかを考えるのがSWOT分析です。
ここで注意すべきは、
「弱み」を解消しようとかゼロにしようという発想はNG
とうことです。
たとえば、弊所の強みは「賃金」「外国人」「物流」です。
これらを得意とする社労士事務所が少ないなか、こうした分野を主に取り組んでいる点です。
反対に、
弊所の弱みは多くの社労士事務所が取り組んでいる「給与計算」や「助成金」への取り組みが(一般的な社労士事務所と比較して)少ないということです。
このことをSWOT分析で明らかにしたとして、
「弱みを解消するために、わが事務所も給与計算や助成金の案件を増やそう」
ということにしてしまうと、
課題は明確ですが、
「強み」である「賃金」「外国人」「物流」に費やす自社資源が少なくなるという面もあります。
もちろん、
経営上のリスクの低減という面では、
取り組む分野が多岐にわたるほうが状況の変化(SWOT分析でいうとOとTの部分)に対応しやすくなるというメリットもあります。
悩むところですね。
弊社の考え方は、
「強み」をもっと強化して「弱み」を”薄める”ことです。