作成日:2024/10/16
「安全」と「5S」
『安全文化 十番勝負 ー他業種に学ぶ安全管理学』(丸善出版)という書籍に、「安全」の定義が書かれています。
「安全とは、ハザードの抽出とその結果想定される安全リスクを継続的に管理することで、人や財産に危害を与える可能性を許容できるレベル以下に減らし、かつそれが維持されている状態」(同書 109ページより引用)
ちょっと表現に難しいところがあるので、筆者なりに言い換えてみると・・
「安全とは、事故の原因となる危険なもの・こと(行動)を明らかにし、その結果起こるであろう事故を常に意識しながら仕事をしたりなんらかの仕組みで危険なもの・こと(行動)を制御することで、従業員や会社の設備に危害を与える可能性を、ゼロもしくは事故につながらない程度にし、同時にそれらの状態を維持する取組がされている状態」
となると思います。
うーん、まだ難しいですね
たとえば、「5S」ってありますよね。
整理・整頓・清掃・清潔・しつけの5Sです。
「要るものだけが置かれ、要るものがいつでも取り出せて、職場は掃除が行き届き、常にきれいな状態が保たれる、それらがルールとしてなされている」職場。
そんな職場は、「
いつ何時、お客様が自社に来られても、恥ずかしくない職場」ですね。
「安全」はあるべき姿であり、その姿を実現するための手段が「5S」という関係。
もっと言えば、「安全」のその先にある最終ゴールは、「経営が社内の要因に左右されることなく、滞りなく進むこと」によって、会社が継続的に繫栄することではないでしょうか。
これを「継栄」という字を当てて表現する人もいますが、言いえて妙ですね。
社外の外部環境(景気、取引先など)はどうしようもないところがありますが、社内の環境は自らの意志で創ることができますので、こうした社内の「安全」を「5S」という手段で実現することは、当たり前の話ではあるものの、その当たり前がいずれ大きな差別化につながり、「継栄」をもたらせてくれるでしょう。
労基署から指摘されて渋々対応するより、言われなくともやるという決断すること、決断にお金はかかりません(そのあとに必要になりますが)。
お金をかけなくてもできることはたくさんあります。
先ずは、決断しましょう。
事業主様のそうしたご決断・ご英断を、弊所が社労士の観点から支援させていただきます。
ぜひ弊所にご相談ください。