世間では、真偽不明な言説が数えきれないほど展開されています。
そんな、いわゆる「陰謀説」のような言説は、今に始まったことではなく昔から人間社会では展開されてきました。
筆者は普段、そうした言説には触れることのないようにしているのですが、そうした言説が多くの人の心に刺さっていることは、事実として認めなくてはならないとも思います。
では、なぜそうした言説が人の心に刺さるのでしょうか。
先ず、陰謀論とされる言説には以下の3つの構造があると思います。
@小さな事実を針小棒大に言うこと
A関係のない事実と事実を繋げること
B被害者意識がベースにあること
特にBがあることによって、人の心に刺さるのだと思います。共感できなければ人はその言説には関心がわかないからです。
この被害者意識は、人間だれしもが多かれ少なかれもっているものです。
生きていると、つらい目や悲しい出来事、理不尽な言動にさらされますので、どんな人でも、被害者としての意識を自覚しているかどうかにかかわずもっているでしょう。
さて、ここでタイトルにあるように、こうした陰謀論のような言説の構造をみていると、いわゆる「問題社員」といわれる人たちの特徴と一致していると気づきます。