ロゴ3

トップ
外国人人材の活用
組織力診断
賃金・賞与・退職金
料金表
お問合せ
社労士の視点
作成日:2024/01/18
外国人人材にとって、宗教は非常に重要な要素です。

https://mainichi.jp/articles/20240116/k00/00m/040/120000c

「ヘジャブを外せ」特定技能で来日、イスラム女性に農園側が指示

非常に残念な記事ですが、欧州の国でも時々話題になる問題です。

最近、

技能実習や特定技能の送り出し国は

インドネシアの比率が高まってきています。

インドネシアはイスラム教徒の人口が世界最多と言われる国であり、

今後、日本で就労するイスラム教徒が増えていくことは想像に難くありません。

一方で、

一口にイスラム教徒といっても、

全員が全く同じような信仰を持っているとは限りません。

記事にあるような服装をしないという人もいますし、

外国なので戒律を守らなくてもいい

という考え方の人がいてもおかしくありません。

ところで、こうした宗教にかかわることを扱う際に、

それに慣れている日本人がどれだけいるのか?

という問題があります。

「郷に入っては郷に従え」という諺がありますが、

こと宗教についてはその諺通りにすると、

人権侵害にあたること可能性があります。

イスラム教にしろキリスト教にしろ、

1冊でも本を読んで知識を得たことのある方は少ないでしょうし、

本に書いていることと、その人の信仰はイコールではないので、

勉強だけで十分とはいえないところがあります。

さらに難しいのは、

宗教というのは、

日本の偉大な禅者である鈴木大拙の言葉を借りると

「体験」

であるので、

理屈でどうこうできない分野でもあります。

たとえば、

イスラム教でいう礼拝を1日5回きちんとしないことは、

同じイスラム教徒であっても(ましてや異教徒が)

咎めることはできません。

礼拝やメッカ巡礼、断食などの風景は集団的なので、

イスラム教は集団的なものという性格がありますが、

そもそもは個人と神との1対1の契約ということが根本にあり、

それは理屈抜きに「そういうものだ」という性格のものです。

したがって、

信仰は個人的なものであり、

他人がどうこう言えるものではないのです。

日本人を例にしても、

お正月に初もうですることは理屈ではないですね。

お守りを買ったりおみくじを買うことも、

「そういうものだ」

という性格ではないでしょうか。

コラムなのであえて言葉で説明してきましたが、

こうした、

それぞれの宗教的における理屈ではない部分だが

人権にかかわることをどう扱えばいいのか、

特に

日本人にとって歴史的になじみが薄かった宗教と

どう向き合うのかは、今後ますます重要なこととなるでしょう。

弊所代表の中尾は、

湾岸戦争をきっかけに中東地域に関心を持ち、

大学で中東専門家である恩師と出会い、薫陶を受けました。

卒業後も、サウジアラビア大使館に隣接するアラビア語学校に通い、

トルコ人が経営するレストランでアルバイトしながら、

様々な肌の色を持つ方々と共に学んだり仕事をしてきました。

そうした中で、

イスラム教徒の方々と交流し、

時には断食明けの食事を共にしたりしながら、

異文化とどう向き合えばいいのかを体得してきました。

恩師からいつも言われたことは、

「大陸世界のものの見方、考え方をみにつけろ。日本もいずれ大陸世界のようになる」

ということでした。

私は外国をくまなく旅行した経験はないですが、

日本で様々な出自を持つ方々と交流しながら、

恩師の言うものの見方、考え方を身につけられたところがあると自負しています。

外国人人材の活用は避けて通れません。

その中で、宗教が問題になる場面がどれほどあるか未知数ですが、

そうした問題に的確な助言ができる社労士は、なかなかいないものと思います。

手前味噌な話になり恐縮ですが、弊所が得意とする分野ですので、

お悩みの際はお気軽にお問い合わせください。